材料のハンドリングにおける安全性
高温におけるフッ素樹脂のハンドリング時には換気が推奨されています。
45年以上にわたり、 インテグリスはフッ素樹脂のハンドリングに起因する重傷、長期疾患、死亡インシデントを記録していません。さらに、試験によれば、これらの樹脂は食物とともに体内に取り込まれても害はなく、皮膚にも刺激や感作がないことが示されています。非加熱製造樹脂フォームのハンドリングによって人体に皮膚炎、アレルギー、その他の害を及ぼした例はこれまでに知られていません。
加熱されたフッ素樹脂に人体がさらされた場合でも、致死効果は確認されていません。ただし、そのような暴露はポリマーヒューム熱と呼ばれるインフルエンザのような症状を一時的に引き起こします。この症状は通常、暴露後2~3時間以上経過してから発生することが多く、治療を受けなくても36~48時間以内には治まります。観察によれば、このような発作に持続的影響はなく、また蓄積的影響もないことが示されています。
このような発作が起きる場合は通常、樹脂加工作業で使用される高温でポリマーから発生した蒸気への暴露の後です。
このような問題の可能性と結果として生じる作業員の不快をなくすために、一般的に換気が行われます。
この検証のために、独立した研究機関による溶着作業中のフッ化物分解で生成物が発生する可能性の調査が行われました。溶着点の真上で1時間にわたり空気サンプルが集められ、粒子状またはガス状の分解生成物の発生があるかどうか測定されました。
この試験は最悪のケースの条件をシミュレートするために、室内の停滞空気で実施され、試験の間に分解生成物(加水分解型フッ化物として判定されたもの)の検出はありませんでした(本試験の検出下限は0.3 ppm)。この試験結果は、通常の溶着工程で危険性のある分解生成物が発生する可能性はほぼないことを示しています。
作業員の不快やポリマーヒューム熱を防ぐさらなる安全上の措置として、PFAチューブのフレア加工時は禁煙とします。 これにより、たとえ少量であっても、火のついたタバコの通過時に加熱されるおそれのある分解生成物を体内に吸引する可能性が低くなります。